如月抄17−2


日脚伸ぶただそれだけの嬉しかり    
                  敬子
日脚伸ぶ朝日を浴びる登校児
                  昴
日に一句詠んで晩酌冬ぼたん
                  修一
日脚伸ぶ子等の声する滑り台
                  順子
女正月母のやうなる句友逝く
                  恵里子
萎え足を鍛ふる散歩日脚伸ぶ
                  和美
逝く人の句に込み上ぐる雪深し
                  直美
寒卵両手に受けて歩をゆるめ
                  日出子
川岸にレンズの列や寒晒し
                  葉