とおやま166集


時止まる岩村宿や秋日和
  所沢市   渡辺 武
夕暮のコスモスゆれて秋来たる
  明石市   湊 麻美子
秋晴のいわむらの空我がこころ
  神戸市   湊 紗都子
もみじ燃ゆ女城主やひとり旅
  吹田市   永田千津子
秋高し女城主の石垣に
  日野町   木瀬 昭子
城白く冬化粧した女城
  四日市市  後藤 正典
テレビ見てかかし求めて来りけり
  新城市   竹内 静香
本丸跡望む雪嶺凛として
  豊橋市   山田 耕平
雪山城へつづく岩村城下かな
  岡崎市   馬場 ひろみ

 
 




いにしえにたどる城址冬うらら
   大府市   坂本 俊一
花しおん女城主の栄華かな
   名古屋市  小辻 典子
猪の荒々しきや曲輪あと
   尾張旭市  近藤 正純
城跡をたずねしところ照紅葉
   春日井市  伊奈 弘美
城山に一句投うぜり冬の鵙
   春日井市  伊藤 隆司
寒風をついて城山のぼりたり
   多治見市  大竹 のぶ子
天守跡一人また来て雪催
   瑞浪市   野田 一郎
今朝の雪斑に残る登城坂
   中津川市  山本 正美
雪まみれ東海自然歩道踏む
   中津川市  赤尾 袈夫